鍬で耕す

今日は日本の広範囲で猛暑だったみたいですが、標高が900m近くあるこちらの農園でも30度を超える暑い一日でした。そんな8月の初旬ですが、既に秋冬野菜の作付け準備が始まっています。

今シーズンはあまりトラクター等の機械を使わずに、鍬(くわ)や鎌(かま)を多用して野菜たちの面倒を見ています。

今日は炎天下の中、鍬を使ってタマネギの苗を作る畝部分を耕しました。P1170094

写真のように鍬で耕すと、土を大きな塊にすることができます。トラクターでもある程度は大きめの土塊にすることができますが、こんなにゴロゴロにはならず、もっとサラサラした土塊になります。種を蒔いたり、苗を定植したりする作業を考えると、サラサラとした細かい土の方が圧倒的に作業性は良いのですが、果たして野菜たちにはどうなんだろう?という考えの下、今年はこのように大きく耕しています。つまり農家優先の農業を見直し、作物優先のお手伝いに切り替えました。(作物を育てるのはあくまで自然なので私達はそのお手伝いです)

土を大きく耕すことで、土と土との間に多くの空気が入り、そこに空気の流れが生まれます。また雨水も複雑な経路を経て地中へと浸透して行きます。土が細かく耕されていると、その土が蓋になってしまい、雨水の多くは表面を滑って地中への浸透を妨げてしまいます。

更に、作物の根は広い空間の中を伸び伸びと根を伸ばすことができます。自然栽培では肥料を入れないため、根がしっかりと伸びて自分自身で地中の養分を探して取り込めることが良い野菜を作るうえで重要なポイントとと考えています。

このような畝で育った作物は、ストレスがなく伸び伸びと育つためか、軟らかくてとても美味しい野菜になるようです。今夏シーズンの果菜類はこの畝で育ったため、ナスは昨年より柔らかくなり、トマトは甘味と酸味が増してより美味しくなりました。

作業の手間を考えるとなかなか実践し辛いところですが、これだけ作物のクオリティが向上するとあれもこれもと実践せずにはいられなくなり、秋冬野菜もできるだけこの方法でせっせと野菜たちのお手伝いをしています。炎天下の作業は大汗をかきながらの作業ですが、楽しさもあって身体も元気に動いてくれていますので、そのことに毎日感謝しつつ日々鍬を振る毎日です。

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