ジャガイモの播種

今日から5月、GW真っ只中で八ヶ岳南麓も観光客が沢山です。

そんな時期ですが、農家は夏野菜の畑の準備や、作付けで一年のうちで最も忙しい時を迎えています。

今日はジャガイモの種芋を畑に蒔きました。

P1160642

作業中の写真を撮り忘れてしまったため、よく分からない画像ですが、25m弱の畝10本に、30cm間隔で3種のジャガイモ約800個を蒔きました。芽が出てくるまではとてもヤキモキするのですが、初夏に採れる新じゃがが今から楽しみです。

田圃の改善

これまで「場を整える研究会」でレクチャを受けてきた田圃の改善に着手しました。

田は水を張るため、水の溜まりがいい田が良い田というイメージがありますが、畦などが詰まっていて水の流れが遮断されると、それに伴って空気の流れも滞るため、水中が酸欠状態になり、好気性菌の活性が低下したり、お米そのものの成育にも影響が出てしまいます。

そこで、詰まりの原因となっていたコンクリート板を取り払い、そこに溝を切って、砂利と竹炭を入れて、有機的な土手を作ります。

P1160603

竹や木の枝など、その場で手に入る有機物を使って土手を形成していきます。この有機物が朽ちる頃には、草が根を張って構造を持った通気性の良い土手が出来上がっていることでしょう。

P1160614

こちらは水の取り組み口の様子です。塩ビパイプの周りは土で水を止めてありますが、地下水は速やかに排水されるよう深部には砂利や竹炭を入れて通気性をよくする処理が施されています。

P1160615

更に、排水箇所には、詰まりの原因となる泥水を水路へ流さないよう、砂利、竹炭、木の枝などで水を浄化して排出する処理も施します。

こちらが今日の成果です。最も湿り気が強かった場所の土手周辺を改善しました。

P1160625

田圃も畑も通気が改善されると、周辺の草花の生え方も変わり、その場の空気感が変わってきて、気持ちの良い「場」へと変わってきます。自然栽培はそんな圃場で行いたいものです。

4月「場を整える研究会」(高根編)

4月26日(火)に私達の圃場で「場を整える研究会」が行われました。

天気もよく、風も無風に近い炭焼き日和。ということで、まずは簡易な竹炭焼きを講師の熊田さんからレクチャを受けて体験しました。色々な手段がありますが、今回は予め掘っておいたドラム缶2個分程度の穴に竹を入れて燃やしました。コツは焼けた竹が弾けないように、節をハンマーなどで叩いて潰しておくと安心です。

P1160364

湿り気が多い青竹だと燃えが良くないので、先に燃えた竹が灰になる可能性もあるので、できるだけよく乾燥させた竹を一気に燃やすのもコツですね。

必要量の竹を燃やしたら、水をかけて消化すればOKです。これだけですが、立派な炭になりました。

P1160372

この炭は燃料として使うのではなく、水の出入り口や溝の底に敷いて、土壌の改良や水のろ過のために使うため、少々生焼けのものでも気にせず使うことができます。

続いて、昨年から「場の改善」を手がけていた麦畑に移動して、麦の生長具合から圃場の状態を考察します。

P1160374

秋の段階で最も湿気が多く、沢山の点孔を掘っておいた部分の麦の生長が最も良いのが一見して判ります。このことからも、植物にとって大切なことは、畑の乾燥具合よりも、水と空気の流れであることが推察されます。

下の写真をよく観察すると、点孔や通路、横溝付近の麦の生長が際立っているのが分かります。

P1160551

また、元気に育っている麦は、株の分穴数や色の濃さが違っています。

P1160573

この観察で、点孔や横溝の影響(効果)が及ぶ範囲もよく分かるので、その点を対策することによって、次回は全ての麦をこの写真のように育てられれば素晴らしいと思います。

この後は、これも昨年の秋の研究会で皆で立てた「構造を持った畝」の状態を観察し、風化によって崩れかけた畝の際部分のメンテナンス方法のレクチャを受けました。また、この構造を持った畝をモデルとして、これを如何にして畑に応用し生産に結びつけるかなどを参加者の皆さんで議論することが出来、とても有意義な一日となりました。

また、終了後も熊田さんの時間が空いている時は、お茶や食事をしつつ、活発な議論の延長戦なども行われます。ご自身の圃場を改善し、作物を上の写真の麦のように元気に育てたいと思う方は、是非ご参加ください。この研究会は高根編、牧丘編ともの毎月一回実施される予定です。詳しいお知らせはメーリングリストにお送りします!

 

 

 

お米の種蒔き

今日はいよいよお米の種を蒔きました。また米作りが始まります^^

こちらは約3週間水に浸して、昨晩は40度程のお湯に浸けて発芽させておいたお米の種籾です。籾の先端に白く尖って見えるのがお米の芽です。

P1160304

この種籾を1トレイに120gずつ手で蒔きます。今年は種籾の状態を考慮して、例年よりちょっとだけ多めに蒔いています。蒔きムラは気にしません^^

P1160299

蒔いたら土を被せて、表面を綺麗に均します。

P1160303

これを必要数作って、苗床に並べて水をあげて完成です。

P1160308

今年は、
・うるち米(農林22号)を26トレイ
・もち米(黄金餅)を8トレイ
蒔いてみました。

これに保温マットを被せて、時々水をやりながら発芽を待ちます。

米作りも今年で4年目になり、要領も随分良くなってきました。それでも発芽が揃うまでは毎日気になって仕方ありませんね。

刈草敷き

春の葉物野菜を作付けしていた畑の通路(畝と畝の間)に、刈草を敷詰めました。これは、通路を人が歩く時に地面を踏み固めないため、雨が降ったときに雨水が地面を直接叩くことによる地面の硬化を防ぐため、土中微生物の増加等々、色々な効果が期待されます。

P1160188

特に人の足や雨で地面が固まると、土中が酸欠状態になり、あらゆる弊害が想定されます。手間暇がかかるため、ついつい後回しになってしまいがちな作業ですが、自然栽培ではかなり重要な作業なのではと最近考えるようになってきました。

レタスとスナップエンドウの定植

いよいよ暖かくなり、農作業が気持ちいい季節になりました。

そこで今日は、野菜たちを育苗ハウスから畑に入れる定植という作業を行いました。

こちらはレタスです。3種類250株ほどを畑へ定植しました。

P1160175

そしてこちらはスナップエンドウです。

P1160173

どちらも4月末から5月初旬に収穫の予定です。気持ちのいい空の下で元気に育って欲しいものです。

お米の塩水選と、トマトの播種

4月に入り、春らしい陽気になってきました。現在は毎日、畑を耕して種を蒔く日々です。

そして今日はいよいよお米の塩水選を行いました。これは比重が軽く充実していないお米の種子を取り除く作業です。

P1160128

こんな感じで、浮いた種籾はざるで救って取り除きます。因みにもち米は比重1.10%、うるち米は1.13%で選別を行いました。

塩水選が終わった種籾は水に浸けて発芽を促します。(浸種と呼ばれる作業です)

P1160129

今年はもち米(黄金餅)を2kg弱、うるち米(農林22号)を4kg弱、種籾として準備しました。

数日おきに水を替えながら、一日の平均気温の積算温度が100度ぐらいになると発芽の準備が整います。この地域の今の気温で凡そ2週間ほどです。

そして今日は、夏野菜の代表であるトマトの種蒔きも行いました。既にナスとピーマンも種蒔きが終わっていて、温床の中で少しずつ発芽が始まっています。楽しい季節がまたやって来ました!

小麦の鍬振り

3月も中旬を過ぎ、暖かい日が多くなってきました。厳しい寒さを乗り越えた小麦が元気に生長を再開しています。色、大きさ、葉の立ち具合など、とても良い感じです。

P1150963

いよいよてんとう虫も冬眠から覚め、春の到来を告げています。

P1150967

そこで今日は、小麦の更なる分げつを促すために、鍬振りという作業を行いました。写真の様に、条間に鍬を入れ、株元に土寄せをしつつ、土を小麦の株にも被せて行きます。

P1150969

これによって、小麦の分げつが促進されるのだそうです。また中耕の効果により、根にも新鮮な空気が送り込まれ、水はけも改善すると期待できます。

8畝程の小麦畑を仕上げるのに2時間ほど。小麦が小さな畝に植えられたようになり、とても気持ち良さそうです。

P1150972

小麦たちはこれからの陽気でぐんぐんと成長し、6月には収穫を迎えます。とても良い小麦が収穫できそうな予感です^^

田んぼの改善

3月16日に、場を整える研究会(略して場研)が、ほのぼの農園ナチュラルハートの田んぼで開催されました。

自然栽培においては、米や野菜の健全な成長には圃場の環境がとても重要です。圃場が適切に維持され、土の中を水や空気が流れる構造を持った状態になっていれば、作物の根が伸び伸びと成長し、それに伴って地上部も肥料無しで立派に成長します。

私達の田んぼは山に挟まれた谷筋に位置し地下水脈の上に在るためか、とても水が沸きやすい状況です。しかしその水を詰まらせずに流すことによって、空気の流れが生まれ、好気性の微生物が活性化し、稲の生長を手助けしてくれると考えます。

こちらは現在の田んぼの状態です。水はけを改善するために、既に幾つかの溝を切っていますが、少し多く雨が降ると水がはけきらずに沸いてきます。

P1150923

この状態では水が動いておらず、空気の流れが無いため、稲の生長に影響がでます。

そこで今回は思い切って、深くて水が溜まりやすい部分を田んぼとして使わずに、田んぼの部分に影響を出さないようにすると同時に、水が溜まりやすい部分に草を生やして土を作り、場の改善を図ります。

P1150924

この様に、田んぼの中に横溝を切ることによって、田んぼとして使う部分と、水が沸く部分との縁を切ります。

P1150927

そして何と、棚田の上の田と下の田を溝で繋ぎます。これは土中に詰まっている水を、下の田に速やかに流すためであり、それによって上の田の乾燥も促します。

P1150931

棚田の境界線部分にも、詰まりの原因の1つとなっていたコンクリートブロックを外して、そこに横溝を切っていきます。これにより上から流れてきた水を速やかに圃場外へ誘導します。

P1150937

ただし、濁った水を下の田や河川に流さないよう、炭や有機物でフィルターを作って排水する処置も行います。まだまだ改善できることは沢山ありますが、今回はここまで。自然のペースに合わせてゆっくり改善するのも大事なポイントです!

育苗土の切返し

2月24日に仕込んだ育苗土は、3月2日の54度(表層10cm)をピークに下降に転じました。3月11日の時点でその温度が40度を下回ったため、切返しを行いました。

P1150905

スコップを入れてみると、この様にまだ米糠が塊の状態で出てきます。

P1150906

中心部の温度は、まだ45度近くありますが、ここで再び表層と内部の土を入れ替えると同時に、土中に空気を送り込んで、再度温度上昇を促します。

写真のように、スコップで切返しながら土の山を隣に移動します。

P1150908

そしてこちらが切返し後に新しく出来た土の山です。

P1150909

再びブルーシートを被せて保湿しておいたところ、3月14日に55度付近まで上がって、再び下降に転じています。とても良い感じに発酵が行われているようです。