お米の塩水選と、トマトの播種

4月に入り、春らしい陽気になってきました。現在は毎日、畑を耕して種を蒔く日々です。

そして今日はいよいよお米の塩水選を行いました。これは比重が軽く充実していないお米の種子を取り除く作業です。

P1160128

こんな感じで、浮いた種籾はざるで救って取り除きます。因みにもち米は比重1.10%、うるち米は1.13%で選別を行いました。

塩水選が終わった種籾は水に浸けて発芽を促します。(浸種と呼ばれる作業です)

P1160129

今年はもち米(黄金餅)を2kg弱、うるち米(農林22号)を4kg弱、種籾として準備しました。

数日おきに水を替えながら、一日の平均気温の積算温度が100度ぐらいになると発芽の準備が整います。この地域の今の気温で凡そ2週間ほどです。

そして今日は、夏野菜の代表であるトマトの種蒔きも行いました。既にナスとピーマンも種蒔きが終わっていて、温床の中で少しずつ発芽が始まっています。楽しい季節がまたやって来ました!

小麦の鍬振り

3月も中旬を過ぎ、暖かい日が多くなってきました。厳しい寒さを乗り越えた小麦が元気に生長を再開しています。色、大きさ、葉の立ち具合など、とても良い感じです。

P1150963

いよいよてんとう虫も冬眠から覚め、春の到来を告げています。

P1150967

そこで今日は、小麦の更なる分げつを促すために、鍬振りという作業を行いました。写真の様に、条間に鍬を入れ、株元に土寄せをしつつ、土を小麦の株にも被せて行きます。

P1150969

これによって、小麦の分げつが促進されるのだそうです。また中耕の効果により、根にも新鮮な空気が送り込まれ、水はけも改善すると期待できます。

8畝程の小麦畑を仕上げるのに2時間ほど。小麦が小さな畝に植えられたようになり、とても気持ち良さそうです。

P1150972

小麦たちはこれからの陽気でぐんぐんと成長し、6月には収穫を迎えます。とても良い小麦が収穫できそうな予感です^^

田んぼの改善

3月16日に、場を整える研究会(略して場研)が、ほのぼの農園ナチュラルハートの田んぼで開催されました。

自然栽培においては、米や野菜の健全な成長には圃場の環境がとても重要です。圃場が適切に維持され、土の中を水や空気が流れる構造を持った状態になっていれば、作物の根が伸び伸びと成長し、それに伴って地上部も肥料無しで立派に成長します。

私達の田んぼは山に挟まれた谷筋に位置し地下水脈の上に在るためか、とても水が沸きやすい状況です。しかしその水を詰まらせずに流すことによって、空気の流れが生まれ、好気性の微生物が活性化し、稲の生長を手助けしてくれると考えます。

こちらは現在の田んぼの状態です。水はけを改善するために、既に幾つかの溝を切っていますが、少し多く雨が降ると水がはけきらずに沸いてきます。

P1150923

この状態では水が動いておらず、空気の流れが無いため、稲の生長に影響がでます。

そこで今回は思い切って、深くて水が溜まりやすい部分を田んぼとして使わずに、田んぼの部分に影響を出さないようにすると同時に、水が溜まりやすい部分に草を生やして土を作り、場の改善を図ります。

P1150924

この様に、田んぼの中に横溝を切ることによって、田んぼとして使う部分と、水が沸く部分との縁を切ります。

P1150927

そして何と、棚田の上の田と下の田を溝で繋ぎます。これは土中に詰まっている水を、下の田に速やかに流すためであり、それによって上の田の乾燥も促します。

P1150931

棚田の境界線部分にも、詰まりの原因の1つとなっていたコンクリートブロックを外して、そこに横溝を切っていきます。これにより上から流れてきた水を速やかに圃場外へ誘導します。

P1150937

ただし、濁った水を下の田や河川に流さないよう、炭や有機物でフィルターを作って排水する処置も行います。まだまだ改善できることは沢山ありますが、今回はここまで。自然のペースに合わせてゆっくり改善するのも大事なポイントです!

育苗土の切返し

2月24日に仕込んだ育苗土は、3月2日の54度(表層10cm)をピークに下降に転じました。3月11日の時点でその温度が40度を下回ったため、切返しを行いました。

P1150905

スコップを入れてみると、この様にまだ米糠が塊の状態で出てきます。

P1150906

中心部の温度は、まだ45度近くありますが、ここで再び表層と内部の土を入れ替えると同時に、土中に空気を送り込んで、再度温度上昇を促します。

写真のように、スコップで切返しながら土の山を隣に移動します。

P1150908

そしてこちらが切返し後に新しく出来た土の山です。

P1150909

再びブルーシートを被せて保湿しておいたところ、3月14日に55度付近まで上がって、再び下降に転じています。とても良い感じに発酵が行われているようです。

 

葉物の播種

今日はとても暖かな一日でした。こちら山梨県北杜市でも20度程の気温になったようです。

そして明日は雨の予報が出ているので、葉物野菜の種を畑に蒔くなら今日しかないということで、今年初の畑への直播を行いました。

昨日から研修にきてくれているKazu君、今日は播種機を使った種蒔きにも挑戦してもらいました。今日は20mほどの畝に4種類の種を蒔きましたが、この播種機を使えば、短時間で簡単に種が蒔けます。

P1150883

続いて、葉大根を手で蒔きました。葉大根もロールを替えれば播種機で蒔けなくはないですが、種も大きくて手で蒔くのも簡単なので、ここは敢えて手で蒔く方法も体験してもらいます^^

P1150891

その後は、水路からポンプで水を汲み上げて畑に水をやります。勿論、ジョウロで水をあげてもOKなのですが、何度も水を運ぶと段々と疲れてきてむらになり、発芽率が低下するのでここはポンプを使ってたっぷりと水をあげます。また明日は雨の可能性が高い場合は、それほど気にする必要は本来ありません。

それから、保温、保湿、虫除けを兼ねて不織布を畝にかけます。今の時期に虫はほとんど居ないので、一番の目的は保温です。この季節に播種した葉物野菜は、収穫が始まる頃までずっとこの不織布がかかっています。

P1150892

そして最後に、鹿避けのために紐で畑の周りを囲って完成です! 昨日も畑を小動物が歩いた跡が残っていたし、鹿が畑に入ると葉物野菜を少しずつ食い荒らすので、この囲いも重要です。

昨日から一泊二日で研修に来てくれたKazu君には、今回天気にも恵まれ、畑の準備から種を蒔いて、後処理まで一連の流れを全部見てもらうことができました。これから自分がやりたい農業(農的な暮らしかな)とは、規模の違いもあると思いますが、少しでも参考になってくれればとても嬉しく思います。

研修にきてくれました

私達の農場で「自然栽培」を学びたいと、東京からKazu君が研修に来てくれました。今回は初回ということで、一泊二日の通いでの参加です。

今年は暖かいこともあって、丁度これから葉物を蒔きたいと思っていた所だったので、畑の準備を最初から見てもらえることが出来てとてもラッキーでした。

天気は曇りで少し肌寒い一日でしたが、何とか雨も降らずに農作業ができました。

まずは金曜日に刈っておいた草をかき集めて畑の隅に積む作業です。4a程の広さの畑を二人で片付けました。

P1150863

雨が今にも降り出しそうな感じがあり、草集めが終わったらすぐにトラクターで耕運して、畝立てです。10m程の畝を3本二人で立てることができました。いつも葉物を蒔く場合は畝を立てない事もあるのですが、この畑の石垣側は少し湿気が多いので、畝を立てて乾燥を促すことにしました。

P1150868

それから更に、石垣の際から水が沸いている部分があるので、そこに溝を切って水を流す作業まで、僅か半日でこなすことができました。

P1150871

夕方には霧雨が降ってきたので、今日は少し早めに上がりましたが、明日は晴れの予報が出ているので、種蒔きまで見てもらうことができそうです。

Kazu君、夜は薪ストーブの前でまったりとしながら、今日の疲れを癒しています^^

麦畑とレタスの苗

3月に入り、北杜市も随分と暖かくなってきました。

畑の雪もすっかりなくなり、越冬した小麦が元気に生長を再開しています。

P1150841

年初に若干、鹿の食害に合いましたが、すっかり持ち直して概ね順調に育っています。

P1150846

こちらは、2月末に蒔いたレタスの苗です。双葉が展開してきました。まだ大きさは1cmにも満たないですが、現在は育苗ハウスの中で元気に成長中です。

P1150837

温床と育苗土の状況

2月23日に仕込んだ温床の温度が順調に上がっています。今朝の時点で表面から15cmほど中の温度は49.3度になっていました。微生物たちが活躍してくれているようです^^

P1150772

そしてこちらは、2月24日に仕込んだ田と畑の育苗土です。こちらも順調に温度が上がってきました。

・田土の表面温度:41.0度
・畑土の表面温度:48.3度

P1150779

今のところ畑土の方が微生物の活動が活発なようですが、どちらも概ね順調で安心しました。

育苗土作り

今年も苗を育てるための床土となる育苗土の仕込を行いました。

新規就農した当初は、この育苗土で随分と苦労して、種が全く発芽しなかったり、発芽しても生育がとても悪かったりしましたが、ここ数年は「野菜の残渣を野積みにしておいて2年程経った土」と、今回このブログで紹介する「木村式の育苗土」の2つを使い分けながら、育苗を行っています。
(販売している育苗土を使うという選択肢は最初から無かったので^^)

「木村式の育苗土」とは、奇跡のりんごで有名な木村明則さんが提唱している育苗土の作り方で、私の育苗土仕込みはこのやり方を踏襲しています。

始めに畑や田が凍る前の12月中旬頃に、圃場から表層の土を取って、ハウスの中で乾かしておきます。これを1月に入って乾燥した頃を見計らって、荒い目のふるいにかけます。そうして準備しておいた土と、米糠、くん炭(籾殻を炭にしたもの)を何層かに積んでいきます。

土と米糠の比率は2:1にして、それに対して水を土の50%程度(とは言っても感覚ですが)給水します。くん炭の量は写真のように少々です。(プリンとカラメルの様な感じです)

P1150715

ざっくりとですが、こんな感じで途中で水を給水しながら3層ほど積んで、最後は土を被せると、富士山のような土の山が出来上がります。

P1150718

これに保湿のためシートを被せて置いておくと、土の中にいる土着菌が米糠を餌にして活発に活動して、温度が50~60度まで上昇します。これによって、土の中にある雑草の種が発芽できない状態になるのが1つの狙いです。また、温度が下降を始めたらスコップで切り返しを行い、土中に空気の補給を行うと(必要に応じて水の補給も行う)、再び温度が上昇を始めます。これを5回前後繰り返すと温度が上昇しなくなり落ち着いた状態になってきます。それでやっと完成となりますが、二十日大根などを育ててみて、ちゃんと発芽してくれればOKです。お米や野菜の育苗に使えるようになります。

田には田に居る菌を、畑には畑に居る菌を使いたいので、育苗土は田用と畑用の2つを仕込みました。毎年のことですが、温度が上がってくれるか数日は気になって仕方ありません。

P1150720

踏込み温床

今年も踏込み温床を仕込みました。

昨年12月に集めておいた軽トラ6杯分の落葉がこちら。

P1150690

この落葉を主に、米糠と、今回は圃場の土をサンドウィッチ状に重ねて、水をかけて湿らせながら踏込んでいきます。

P1150695

これを何層も繰り返して行きます。(今回は7層ほど)

こちらが最終形です。軽トラ6杯分で40cm程の厚みの温床ができました。

P1150698

とは言っても、これは未だ完成ではありません。ここから先は、落葉や圃場の土に居る土着菌が働いて、葉を分解しようとする時に熱が発生します。上手く出来ていれば、数日後から徐々に温度が上がってきて、50度近くになります。その後少し活動が落ち着いて35度前後になったら、夏野菜の苗を育てるのに適した温床となります。

夏野菜の苗は、この温床の上にトレイに並べて育苗します。さて、今年の出来は如何に・・・。